95話 歯並び・咬み合わせってなに?
「歯並び・咬み合わせ」の言葉の意味を確認します。
「歯並び」は歯の並んでいる様のことを言います。
「咬み合わせ」は二者が互いに合わさっている様のことを言います。 実際の症例を使って「歯並び・咬み合わせ」を表現してみましょう。
【症例1】
歯並びが悪い。
【症例2】
咬み合わせが悪い。
【症例3】
咬み合わせが悪い
症例2は咬み合わせが反対咬合で、症例3は上顎前突です。
【症例4】
歯並びと咬み合わせが悪い
上顎の歯並びが凸凹で、咬み合わせが反対咬合の状態です。
【症例5】
歯並びと咬み合わせが悪い。
上下顎の歯並びが凸凹で、咬み合わせが深い状態です。
【症例6】
さて、この症例の歯並び・咬み合わせはどうでしょうか。
歯並びはそれ程悪くないが、咬み合わせが浅い状態です。
通法に従い、検査診断を経て治療を開始します。
【治療後】
動的治療期間 14ヶ月
咬み合わせが改善されました。
今回は言葉の意味を確認しました。歯並びの悪さにもいろいろあります。凸凹、重なり、隙間、欠損、ねじれ、その他。咬み合わせも同様です。反対、出っ歯、深い、浅い等々。
そして、歯並び・咬み合わせが悪い状態にあるものを不正咬合と呼んでいます。
不正咬合は症状別にいくつかのカテゴリーに分類することは出来ますが、実際の臨床の現場では教科書通りに、いつもきちんと分類できるとは限りません。状況に応じて、装置や治療方法を変えながら治療にあたります。
写真の引用は以下の通り。
【症例1】76話 歯並びを治そう
【症例2】21話 子どもの反対咬合
【症例3】 1話 上顎前突 その1
【症例4】84話 いつ治るの
【症例5】52話 将来を予測して計画的に治す