11話 凸凹のタイプも色々。
初診時の状態。一見、問題なさそうですが、どうでしょう。写真向かって右上に注目してください(本人の左上)。上顎の前歯のとなりに、いきなり犬歯があるのがわかりますか。
検査資料をもとに診断をします。小臼歯の抜歯が必要と判定、マルチブラケット治療を開始しました。
2番目の前歯は完全に後ろ側にあったので(最初の写真)、歯列へ誘導するのに、技術が要求されます。つまり歯冠(歯、見える部分)だけ傾斜させるのでなく、歯根(根、見えない部分)を含めて、全体を移動させなければなりません。
当医院でのマルチブラケット治療は、一月に一度の受診が必要です。治療期間はおよそ1年6か月。その後、歯の位置を安定させる保定に移行します。
不正咬合の状態は人それぞれ違うため、あなたに適した治療方法は実際に見てみないとわかりません。一度ご来院ください。