79話 簡単に治る方法はありますか?
不正咬合の原因は、ひとつではない。種々の要素が複雑に絡み合って生じていると考えた方がいい。 まず骨格だ。上顎と下顎の関係だけでも最低次の三つを考える。 前後的関係、垂直的関係、水平的関係。 そして歯。歯列の凸凹の有無、量は当然のこと、個々の歯の状態はどうなっているのか。例え...
69話 歯科医師選び
歯科医師にもいろんな先生がいます。 私のように矯正治療が得意な人もいれば、そうでない先生もいます。 従って、同じ症例であっても、担当医の考え方ひとつで治療方法が異なることがあります。このことは歯並び・咬み合わせの相談をどこでするかによって、ご自分の未来が変わってしまうことを...
52話 将来を予測して計画的に治す
はじめは本症例の模型、時期は初診と第一段階後です。 上顎前突症例には、前歯が出ているタイプと前歯がとび出ない代わりに咬み合わせが深くなるタイプの二種類があります。本症例は後者です。両者とも上下顎の歯列が前後的にズレているという点では共通しています。...
8話 治療後のイメージを考える
様々な不正咬合があります。骨格そのものが小さかったり、大きかったり。 歯の凸凹の量が少なかったり、多かったり。 横顔の外観上、口元が出てたり、引っこんでいたり。 咬み合わせが浅かったり、深かったり。 舌癖(ぜつへき)があったり、なかったり。...