101話 骨格の異変に気付かず時間が経過した例
ひとつの事にこだわり過ぎると、まわりが見えなくなる。私たちは普段の生活でも経験することです。 このことは矯正治療にも当てはまります。 例えば、歯列に凸凹があり、そこに集中するあまり他の症状を見落してしまうことがあります。...
99話 矯正治療をする人・しない人
あなたは次に示す歯並び・咬み合わせを見て、どう思いますか。 ゆっくりした速度で見ながら、じっくり考えてください。 【A】 私はきれいな歯並び・咬み合わせだと思います。どこにも違和感はありません。 これくらいきれいだと、笑ってもしゃべっても爽やかこのうえないでしょう。...
98話 歯を移動させるということ
次の二枚の写真は別人のものです。 二人とも見た目が気になるとのことで矯正相談に来られました。 みんな、矯正治療をする一番の動機は「見た目」です。 Aくん Bさん この見た目を治す方法として、自分の歯をここからあっちへと移動させることが出来たらイイと思いませんか。...
90話 急速拡大装置という病
「不正咬合の解決は、その原因にアプローチすることでなされる」 しかしながら、不正咬合の種類に関係なく全ての症例に対し、急速拡大装置を使用する歯科医師がいます。彼らの説明用パンフレットやホームページには、急速拡大装置で上顎を拡大にすることによる独自の考えがうたわれており、装置...
88話 歯を抜いた隙間はどう利用するのか
矯正治療の時、個々の歯があっちに行ったり、こっちに来たりと好き勝手に動いたのでは治る歯並びも治りません。そこで、移動してほしい歯と移動してほしくない歯を決めて、それぞれを制御する必要があります。いま、前者を移動部、後者を固定部と呼んでおきます。 ここで例え話をひとつ。...
84話 いつ治るの
何年にも渡って装置を使用しているけど改善が見られない。 という話しをたまに聞きますが、いつ治るかわからないようでは困ります。 ではなぜこの様なことが起きるのか考えてみましょう。 不正咬合には様々な種類があります。同じような症例であっても、その原因はそれぞれ違います。従って、...
83話 下顎真下、上ぶどう
乳歯とこれから生えてくる永久歯の位置関係について知る事は重要です。 下顎の骨は大腿骨と同じ長管骨に分類されます。下顎骨は一本の骨がアーチ状になったと考えて良いでしょう。構造はシンプルで、下顎の永久歯は乳歯の真下に位置取りします。...
72話 信仰か、治療か
適切な時期に、適切な治療を施すのが矯正歯科のセオリーです。 しかしながら、極端な早期治療や間違った治療が行われているのも事実です。 親として知っておいた方が良いことがあります。 【症例1】 【症例2】 写真は、歯列の凸凹を気にして、矯正相談のため来院されました。...