79話 簡単に治る方法はありますか?
不正咬合の原因は、ひとつではない。種々の要素が複雑に絡み合って生じていると考えた方がいい。 まず骨格だ。上顎と下顎の関係だけでも最低次の三つを考える。 前後的関係、垂直的関係、水平的関係。 そして歯。歯列の凸凹の有無、量は当然のこと、個々の歯の状態はどうなっているのか。例え...
78話 抜くか抜かないかの話2
口の中だけで判断していけないのは、重々承知の上であえて質問します。 次に示す二つの症例のうち、症例Aは歯列に凸凹があり、症例Bにはありません。 どちらかが抜歯症例で、どちらかが非抜歯症例です。 あなたは、どっちがどっちだと思いますか。 症例A 症例B...
77話 正しい診断ができない理由
犬歯が飛び出ているとうい点で、八重歯の症例に見えます。 でも、普通の八重歯とはチョット違う感じもします。 みなさんは、どう考えるでしょうか。 正面と横からの画像を見てみましょう。 【初診】 私が違和感をおぼえたのは、犬歯の角度と位置です。...
76話 歯並びを治そう
顔は知っているけど名前が出てこない。なんてことがあります。 例えば、私の場合。 痩せていて、眼鏡をかけている、髪の毛は薄い、顎ひげがあった。という具合に、その人の顔の特徴をとらえることは出来ます。しかし名前となると、急に頼りなくなる。加藤だったか、古藤だったか。...
75話 成人 反対咬合症例
あきらめる必要はありません。 成長期を過ぎた反対咬合であっても、矯正治療が可能なことも多くあります。 外科矯正になるのか、矯正治療が可能なのかは診れば分かります。 ご相談ください。 【初診】 19才 男性 顔の状態は示しませんが、反対咬合の特徴をもっています。...