38話 顔を治す
さっそくですが、本症例の診断結果を以下に示します。 ①骨格性反対咬合である ②下顎が前に誘導されている ③かつ、左に顎変位していく ④上顎前歯2本の先天欠如 治療ではここに挙げた点について、ていねいに対応していきます。ただ、ひとつだけ治療を難しくする要素がありました。それは...
37話 装置は何でもいい、ただし筋は通せ。
矯正治療は原因にアプローチすることで、達成されます。そのためには資料を正確にとること、正しい診断をすることが必要です。間違った診断は、間違った治療に発展します。 【初診時】 小学1年生 男子 反対咬合は次のタイプに分類されます。...
36話 ただしい矯正治療
ブログで紹介している症例は全て私が施術しています。よって、画像には「kudo-ortho.com」の透かし文字を入れています。 さて、本題です。歯列の凸凹は、顎の大きさと歯の大きさとの間でバランスを欠いた時に発生します。したがって、治療はバランスをととのえることで完成します...
35話 最小限の介入で効率よい治療。
歯や顎に機具を付けて、それらを移動させる。矯正治療は人間の体に介入するので、慎重な対応が必要です。術者は少しだけ手を施して軌道修正する。正常な成長発育にのったなら、あとは機具を外して、観察する。私は、最小限の介入で、効率よく治療するのが良いと考えています。 【初診時】...