18話 矯正治療をする・しない
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)という言葉を再確認してみましょう。QOLとは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまり、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概...
17話 木を見て森を見ず
矯正治療をするうえで、歯の凸凹の量が多いか少ないかは重要な問題ではありますが、凸凹の量だけが、抜歯・非抜歯(ばっし・ひばっし)を決める要因にはなりません。言い換えれば、凸凹がなくても抜歯するケースがあります。今回はそんな、おはなしをします。...
16話 歯を抜かずに治療できる例
このブログでは、わたしが治療した症例を紹介しながら矯正歯科の話しをしています。いままで紹介してきたマルチブラケット治療はたまたま、抜歯症例が続いていました。抜歯・非抜歯(ばっし・ひばっし)の判定は、術者の好みや、流行りの治療方法で左右される性質のもではありません。検査資料を...
15話 反対咬合の分類
反対咬合を分類します。 ①、歯の傾斜角度がたまたま反対のタイプ(歯性反対咬合)。 ②、下顎が大きい、上顎が小さいなど骨格に問題のあるタイプ (骨格性反対咬合)。 ③、その他。 原因によって治療方法は全く違いうので正しい診断が必要です。検査資料を採っただけでは意味はありません...
14話 アンバランスからバランスへ
抜歯・非抜歯の判断は、先生の好みや流行りの治療で左右される性質のものではありません。また抜歯が悪で非抜歯が善ということでもありません。学術的に正しく判定された結果が優先されます。この結果を無視し、抜歯症例を無理やり非抜歯で治療することが悪なのです。...